CSP-Consortiam
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CSPコンソーシアム設立趣意書

背景

日本のソフトウェア産業の危機が叫ばれて以来、産業界は安全性のあるプログラミング技法に関して、関心度はあるものの、検証ツールを用いた手法が主眼となっているだけである。
一方、情報セキュリティ評価標準ISO/IEC15408のEAL5〜7や電子機器の機能安全に関する国際規格IEC61508のSIL4などにおいて、安全性あるいは信頼性に関する国際基準に形式手法が盛り込まれています。更に自動車などではISO26262が採用され形式手法によるシステム設計が必須条件として要求されています。このような状況下において、モデリング、モデル検証、プログラミング技法といった一貫した手法が技術者教育に求められています。

CSPモデルは形式手法として広く使われており、欧米の大学のコンピュータ科学科に於いて採用されています。ACM,IEEEが制定した米国のソフトウェア工学の学部教育のガイドラインであるSWEBOKの中でも採用されています。日本では国立情報学研究所でTop SEプロジェクトで実施されています。

CSP(Communicating Sequential Processes)は1979年にOxford大学のTony Hoareによって考案されたプロセス代数です。以来30年、大学、学会、産業界から大きな評価を得て発展してきました。CSPモデルはoccamと呼ばれるプログラミング言語に具現化され、Transputer上でしか実行できませんでした。しかし現在はoccam-π/CCSP/C++CSP/JIBU(C#)/JCSP(Java)/HCP(Haskell)/PyCSP(Python)/Go(Google)/Handel-C/XC(XMOS)などに実装されており、OSもWindows/Linux/Mac上で開発ができるようになりました

CSPモデルによるアプローチは、日本のソフトウェア産業の危機を救う解決策になり得ると確信しております。これを実現すべく非営利組織「CSPコンソーシアム」はCSPモデルに基づく技術者教育とアプリケーション開発を推進し、検証ツールに基づく開発手法を確立する事を目指します。


設立の目的

「CSPコンソーシアム」は、形式手法を含めたCSPモデルの普及のために以下の事柄を推進することを目的とします。
研究会を中心として、その成果を公開し会員間の交流と技術力の向上を図る。
研究会には性能評価、開発ツールの整備、モデルの検証、応用事例などの専門分野を用意し、最新の情報を提供する。
大学の先生方をお迎えし委員会を中心とした国際会議を行い、欧米、アジア周辺諸国との交流を深め、幅広い普及活動を行う。
英国の大学を中心としたCSP/JCSP/C++CSP/KRoC(occam)研究グループ(WoTUG)との深い交流を結ぶ。
CSPモデルのプログラミング教育のセミナー教材や教科書を、大学や企業へ教ライセンス供与する。
プログラミング教育機関、オープンソース系協会、標準化団体、IPA/ITSS等との協力関係を深める。
開発企業との協力関係を深め、システム開発のコンサルティングを行う。

活動の概要

「CSPコンソーシアム」は、上記の目的を達成するため次のような活動を考えています。
(1)会員相互間の技術交流のための研究会、講演会、セミナーの開催
(2)セミナー教材・教科書の開発
(3)CSP啓蒙普及のために国際会議の開催と情報交換
(4)最新の技術情報の収集と配布

会の運営

「CSPコンソーシアム」の運営は、役員(理事長1名、理事3名、監事1名)からなる理事会の統括のもと、大学の先生方を中心とした委員会、アプリケーションの運営委員会、研究会、国際会議などを組織し、会員各位のご意見・ご希望に沿って運営していきます。


CSPコンソーシアムの事務局はプロミネント・ネットワーク合資会社内に置く。

会員の特典

会員限定の研究会に出席可能。
会員限定の電子メーリングリストに参加可能。
運営委員としてCSPコンソーシアムの活動、企画、運営に参画できます。
CSP関連の論文、技術資料、プログラム、事例集などの最新情報の入手が可能になります。

入会方法

下記連絡先まで、メールでお問い合わせください。

連絡先
CSPコンソーシアム事務局
Email: kazuto.matsui@gmail.com
住所:東京都中央区八丁堀4−4−5市川ビル3階
プロミネント・ネットワーク合資会社内

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